今日は初心者クラスの、レッスン時間の長さについてのお話をしたいと思います。
私の、ヴァイオリン個人レッスンは、初心者さんでも小さなお子様でも45分間お取りしています。これは大手の音楽教室の通常20分や30分のレッスンと比べますと、なかなかない長さです。確かに、4歳5歳頃の小さなお子様はそんなに集中力が続かないこともあります。けれども私はこのレッスン時間で足りないと思うことはあっても長いと思ったことはありません。
弦楽器はピアノのレッスンとは少し違い、楽器の準備やチューニング等、弾き始める前の用意がたくさんあります。弾き終わってからもお片付けが必要で、最初のうちはその部分も覚えていただくために丁寧に指導しております。また、お子様が集中できず「きょうは疲れているのかな」とか「きょうは気持ちが乗らないのかしら」と感じられる時には、歌ったり踊ったり音楽のお話をしたり違う楽器で遊んだりもします。遊びながら楽しみながらでも音符やリズム等音楽のための大切な練習になっています。
また初めてお子様にヴァイオリンを習わせ始めた保護者の方々にとっても、楽器の取り扱いや家での練習のしかた等、慣れないことばかりで戸惑われるのではないかと想像しております。小さなお子様はまだ一人で楽器を管理することはできませんので、私はできる限りお子様をお連れになるお母様お父様にも、説明したりご質問にお答えできるようにと思っております。他にも、お母様からの「子供が家で練習をなかなかしてくれない」「ついつい叱ってしまう」等のお悩みにも、私自身の子供にヴァイオリンやチェロを習わせた経験談も交えつつお応えできるように努めております。
このようにして、レッスンはいつも楽しくあっという間です。楽しそうに一生懸命弾いて下さる生徒さんたちを拝見していると、私もとても楽しく幸せな時間です。