昨年、お父様のお仕事で一家で外国に引っ越して行かれた小学1年生のМちゃん、いつも練習熱心で丁寧に一生懸命ヴァイオリンを弾く姿が印象的な女の子です。ヴァイオリンを弾くことが大好きなMちゃんはその後引っ越し先の国でも先生のレッスンを受けてヴァイオリンを続けておられるとうかがい嬉しく思っておりました。
先日、Mちゃんのお母様からご連絡いただき、夏休みの帰省の2か月間また私の教室にいらっしゃるとのこと。私は久しぶりにMちゃんにお会いできる喜びとともに「なんて熱心なのでしょう!」と感心しています。お休みの間も練習を休まない姿勢は素晴らしいですね。
ヴァイオリン等の楽器の練習は、語学の習得等によく似ている面があると思います。溜めてすることはなかなかできません。先生のレッスンの直前だけ練習するという方もいらっしゃいますが、少ない時間でもよいので毎日弾くことが上達の近道です。小さなお子様なら10分か15分でもかまいません。1週間分を一度に70分も80分も弾いても毎日10分と同じ効果は得られません。ご飯を食べる、お風呂に入る、歯を磨くことと同じように、毎日の生活に組み込んでいただけたら理想的です。
毎日1回楽譜を見るだけでも楽譜を読むことに慣れます。毎日注意する点を思い出すだけでも大切なことを忘れないでしょう。ボーイングや音程等の体や耳の感覚で覚えていくものはなおさらですね。毎日というのは大変なことですが、まずはヴァイオリンが好きになること。楽しみになることが大切。そのためにはご家族みんなが楽しみに聞いてあげることが一番です。たった1音の音でもご家族に「きかせて!」「ステキね」「きれいな音!」と、喜んでもらえることがとても励みになるのです!
7月~8月は、1年ぶりにMちゃんのヴァイオリンを聴かせていただけること、とても楽しみです。